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高齢者の資産運用について その5

高齢者の資産運用について その5

2024/06/12

高齢者の資産運用について その5

この章では、いよいよ運用商品・銘柄選びの選択についてです。
まず前提の話ですが、以前インフレをヘッジするには株式、株式投資信託、金、不動産と
お伝えしました。
では、最近負担に感じられる方も多い円安に対してのヘッジはどうでしょうか。
まず、日本円建ての国内不動産は適しませんね。
また日本円建の国内株式、国内株式投資信託も円安ヘッジには直接にはなりません。

つまり円安ヘッジにはどうしても「米ドル建てでの株式、株式投信、金(もともとドル建てです)、
米国不動産」ということになります。

そうした中で、「来年海外へ旅行したいが円安でどうも・・・」という方が
たくさんいらっしゃいます。
円安の不安があるのはご尤もなんですが、それに対しては「ドル建て資産(MMF)の運用で
リスクヘッジの期待をしませんか」と伝えています。
仮に一年後、今より円安になっていても、ドル建て資産運用は、年間利回り1%強の低利では
ありますが、旅行代金の上昇をカバーしてくれるものと思います。(SBI証券等ネット証券で取り扱い中)

まとめますと海外に行かれる予定がある方なら短期運用のドル建てMMFをご検討ください。

長期運用の場合は、国力(地域力」で判断するべきだと私は考えています。
日本国の株式も、バブル期の史上最高値を更新し、善戦してはいますが、これから将来を見据えますと
少子高齢化や国債の信用力問題が経済に及ぼしている影があり、これから先の期待度はあまり高くありません。

従って、地域(全世界型=オールカントリー・略してオルカン)か、米国型S&P(米国の超優良企業を揃えた市場)
の2択になります。
「オルカンか、S&Pか」は投資家の間では喧々諤々の論争がありますが、あくまで個人的見解で
お伝えしますと、米国一択で運用を進めていくのが一番と私は考えています。
資産の分散運用の観点から見れば、オルカンがすぐれていますが、現在は経済力の差により、オルカンは
米国型の市場に追随するかたちで変動します。つまり、世界の富を集める米国が、現在のところ天井知らずの
相場で推移している実情をみて、メリット享受しませんか、ということになります。

次回は最終回、とりまとめの記事にしたいと思います。


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