認知症について　その7

認知症について　その7

5.認知症の予防

認知症を予防し、できる限り健康長寿を保って
より良い老後を送っていこう！
という取り組みは、現在様々な場所で様々な
取り組みが進んできました。

東北大学の先生方が提唱されたのが、
脳トレ・筋トレ・食事管理・有酸素運動の
継続的実施です。また、その実践手法として
「コグニサイズ」「デュアルタスク」という取り組みが
行われています。

よくコグニサイズとデュアルタスクが混同されますが、
コグニサイズが運動と認知課題の同時実施で、
例えばエアロバイクを漕ぎながら、モニターの
簡単な計算課題や文書の音読を行うものなどがあります。
デュアルタスクはそれよりやや定義が広く、
運動と認知課題同時実施のほか、軽いダンベルを持って
早歩きするなど、有酸素運動と筋トレの組み合わせ、
すなわち運動課題二つを同時にこなすものも含みます。

最近はこの取り組みを実施した方々のビッグデータを
取って、より有効なコグニサイズやデュアルタスクを
目指そうとする研究も進んでいると伺っています。

最後に私がぜひお勧めしたいのは、コミュニティへの
積極参画です。
ご近所の方々と認知症についてオープンに話をする
機会である地域の「認知症カフェ」等に勇気を持って
行かれるだけで、生活スタイルが向上するはずです。
特に男性の方々は60代以降コミュニティ参加の
機会を自ら手放してしまう方もいらっしゃるので、
是非心掛けていただきたいと考えています。