高齢者虐待その5 身体的虐待

高齢者虐待その5 身体的虐待

虐待の類型を簡単にご説明するシリーズも
今回が最終回となります。
身体的虐待とは、意図的な損傷あるいは
故意ではないが、粗略に高齢者を扱ったことが
原因と見られる損傷を言います。

よく施設側の抗弁として、「わざとじゃない」
などという言い訳をされるところもありますが
虐待については刑法で言う故意とは無関係に
行政処分の検討を行なっているものだ、
とよくよく認識してもらいたいです。

事例として目撃・側聞したものは、叩かれたと
泣いていたご入居者、夜独り言を言う母の口に
ティッシュを詰め込んだなど、私の周りにも
色んなケースがあります。

身体的虐待は死に直結するケースも
ありましたから、体幹部の痣などは
怪しいと思ってください。また行政への通報は
医師・看護師含めあらゆる方が
注意して対応すべきものと心得ましょう。