高齢者の資産運用　「円高ドル安」

高齢者の資産運用　「円高ドル安」

ここのところ、にわかに為替・株式両市場の動きが
激しくなってきました。
一度に両方を話すと混乱するので、円高ドル安の
為替市場について当面の想定をお伝えしたいと思います。
（投資は自己の判断と責任にて実施ください）

まず今月上旬までの円安ドル高は、大きな日米金利差の他、
経済力の差を見越した将来性判断から、投機筋による円売り
浴びせの様相が強いものでした。
今日のモーニングサテライト（モーサテ）によると、
投機筋の円売りポジションは２兆円に達したと報じられています。
ところが、トランプ氏の暗殺未遂事件以降、大統領選挙で
優位に立ったとみられたことで、「トランプラリー」と
呼ばれるトランプ氏発言による為替相場の変動が際立っています。
トランプ氏は元来ドル安推進者であり、当然想定できるものでしたが、最近の「円はドルに対して信じられないほど弱すぎる」の発言による円高が始まりました。
この経緯から、投機筋は自らの円売りポジションの
リスクを認識し、現在は円買いの巻き戻しに出ているという構図です。
モーサテでは、巻き戻しの完了にはまだ日数がかかるため、
円高基調は短期的に続いていき、過去の巻き戻し実績から
145円前後が当面の円高の相場観とみています。
今後の海外旅行や、ドル建金融資産購入においてのご参考になるかもしれません。