認知症について その3
2024/05/21
認知症について その3
2.認知症の症状
我々60代の世代は、男女問わずたくさんの方々が、
認知症になった父母、あるいは親族のお世話を
されていると思います。
私もそうです。
そうした方々は目の当たりにされていることですが、
主に知らない方のため、きちんとお伝えして
いきたいと思います。
認知症は図の通り中核症状と周辺症状があります。
多くの皆さんが思うのは記憶障害や、曜日、時間、
場所の認識がわからなくなる、見当識障害が主となる
中核症状より、周辺症状の対応が大変だということです。
独り歩き※1、うつ、暴力行為、妄想などは、
家族からすれば、長年見てきたご両親や親族の
ご性格や、行動とは全く異なるお姿を見ることとなり、
あまりのことに私の前で泣き崩れられたりされる方も
かなりいらっしゃいました。
慰めようも難しい状況なので、こちらからお話し
することは限られてはいますが、ひとこと
「自分だけで背負わなくていいですよ」
と話しています。
介護スタッフ、ケアマネは近くにいます。
専門家の出番だと考え、症状緩和に努めてもらうこと。
介護は長く続くものです。
良いホームでは、ご家族が介護スタッフの
対応法を見ながら、なるほどと思えるような、
心の余裕を持っていただける取り組みを
日夜続けています。
※1 独り歩き 大阪市の公用語として意味もなく歩く
ことを意味する「徘徊」は廃止されています、
認知症の方でも意味を持って歩いている、という
考え方を軸に、自立支援を前面に出した用語です。